シンデレラの魔法は解けない
そこには、二人の男性があたしに背を向けて地面に座っていた。
……ヤンキー座りだ。
そんな二人は黒いスウェットに身を包み、煙草の煙を漂わせている。
ガラの悪さ、一目瞭然だ。
こんな人たちには関わりたくない。
土曜日に会ったマトモそうな武雄の知り合いですら、あたしに手を挙げたのだ。
このヤンキーたちは、もっとたちが悪いに決まっている。
そう思って、やっぱりこの場を去ろうと立ち上がる。
だが……
「相変わらずキツい性格してんな、平は」
その言葉にぴたりと足が止まった。
……まさか
……まさか……ね。