わたし、結婚するんですか?
 離れたあと、遥久も気づいたようだが、照れもせず、設計士に向かい、軽く頭を下げる。

 あの……、むしろ、設計士さんの方が照れちゃってるようなんですけど……と思いながらも、洸も慌てて、頭を下げた。

 こいつ、やっぱり悪い奴ですよ。

 こんな街中で、こんな平然とキスしてくるなんてっ。

 悪人に違いないですっ、と誰にともなく訴えながら、洸は遥久の後をついて事務所にに入った。






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