わたし、結婚するんですか?
 




「遅かったじゃない」
と自分たちを見て、エリカが言った。

 いや、貴方たちが予定より早かったんですよ、と洸は思ったが、口に出したら、めんどくさいことになるのはわかっていたので、黙っていた。

 って、いうか。
 なんでおにーちゃんが居るのですか。

 どうして、このタイミングで現れるのですか。

 さっき、貴方のことで、ゴタゴタしたばかりなのに、とチラ、と横の遥久を見た。

 さっきまで、穏やかで、まったりした時間が流れていたのだが。

 案の定、遥久は章浩を睨んでいる。

 ひい……。

 自分と一緒で妄想広がる考え過ぎな遥久は、行動するときは、考えなしで突進する。

 なにかがっ。

 なにかが起きるのではっ!

 いやいやいや。

 課長だって、社会人っ。

 うちの親も居るし、式場の前だしっ。

 面倒は起こさないだろうと思おうとしたが無駄だった。
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