臆病者で何が悪い!


翌日、出勤するとき、なぜだか少し緊張した。
ただ、夜に、田崎さんと一緒にサンドウィッチを食べただけ。それだけなのに、二人きりで過ごしたってことばかり意識してしまってだめだ。

いかん、いかん――。

こんなに浮かれた自分なんて、何年振りだろう。自分に喝を入れ、私の席へと向かった。

「おはようございます」

「ああ、おはよう」

この日も朝から、爽やか田崎スマイル。

「昨日は、ありがとうございました!」

改めて頭を下げる。

「どういたしましまして。じゃあ、今日も、頑張ろうか」

「はいっ!」

いくらでも、頑張りマス。
やっぱり、こんな素敵な先輩の横で働けるなんて、私は幸せ者だ。
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