あなたのことがワカラナイ
最後に、朝ごはんを作った。

食べてくれるわけないのに...

毎日、朝ごはんとお弁当作ったけどほとんど食べてくれたことがない。

だけど、いつかはって来ないいつかをつい願ってしまう。

なんか、涙が出てきた。

そろそろ、出よう。

本当に最後に冬弥の姿を見たくなって寝室に向かった。

そっと寝室の戸を開けた。

やっぱり冬弥は、まだ寝ていた。

冬弥に近づいて、寝顔を見た。

小さな声でささやいた。

「今まで、ありがとう。さようなら。」

そっと冬弥の頬に、キスをした。

私は、音をたてないように寝室を出て、荷物を持って家を出た。
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