蜜月なカノジョ(番外編追加)
「ん~~~、おいしい~~っ!!」
「それは良かったです。今年はとっても質のいい松茸が採れたのでおかげさまで例年以上にお客様からご好評いただいているんですよ」
「そうなんですね~! 私、松茸なんてテレビでしか見ることがない存在だと思ってたので…幸せ過ぎて日常に戻るのが怖いです」
「うふふ、そう言っていただけると私たちにとって何よりの喜びです」
本当に嬉しそうに微笑みながら、女将さんは手際よくご飯とお吸い物を並べていく。
あれから時間いっぱい温泉を堪能した私を待っていたのは、これまた豪華すぎるほどの料理の数々。普段なら絶対にお目にかかれないような目にも美味しい料理は当然ながら頬が落ちるほどに絶品だ。
あぁ、上げ膳据え膳ってなんて素晴らしいの!
「ではこちらで全てとなります。何かありましたらいつでもお声かけくださいませ」
「ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ」
うっとりするほど美しい所作で女将さんは襖を閉めた。
その一連の動きに思わず溜め息が出てしまうほど。
その視線をちらりと横に向けると…これまたうっとりしてしまう。
部屋に帰ってきたナオさんを見て、私は思わず言葉を失ってしまった。
…あまりにもナオさんの浴衣姿が様になっていて。