蜜月なカノジョ(番外編追加)

あぁ、「いつか」、その時が本当に来たらいいな。

ナオさんとずっと一緒にいられたら、私は世界一幸せな女の子でいられる。
おばあちゃんになってもずっとずっと、ナオさんの隣なら笑っていられる。

そんな日々が過ごせたら___

「ナオさん、本当にありがとうございます。旅行も、ネックレスも、本当に嬉しいです」

心から出た言葉にナオさんも嬉しそうに笑ってくれている。
きっと私も同じ顔で笑ってるんだろう。
そう思ったら幸せでたまらなくなって、その気持ちをほんの少しでも伝えられたらいいなと思った。

「でもそれ以上に嬉しいのは、こうしてナオさんと一緒にいられること。私にとってこれ以上のプレゼントはありません。私と出会ってくれて、私を好きになってくれて……本当に、本当にありがとうございます」
「杏…」

するりと出た言葉は、自分の心までも温かくしてくれた。
ナオさんはほんの一瞬だけ泣きそうに顔を歪めて、そうして次の瞬間には花が咲いたように満開の笑顔を見せてくれた。

好きな人の笑った顔が見られるだけで、人はこんなにも幸せな気持ちになるんだ。
それも全てナオさんに出逢えたから気付くことができたこと。


ナオさんに出逢えたことは、間違いなく私の人生において一番のプレゼント。

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