蜜月なカノジョ(番外編追加)
「…私も、ナオさんに出逢うまでは男の人と付き合うとか全く考えられなくて…。私にとって男の人は恐怖の対象でしかなかったから…」
「杏さん…?」
「でも、ナオさんに出逢えてから全てが変わったんです。大袈裟かもしれないけど、生きてるってこんなに楽しいことだったんだって思えるくらいに。だから、だからっ…」
あぁ、どうしてこんな時に泣きそうになっちゃうの。
涼子さんがびっくりしてる。
ちゃんとしなきゃ、ちゃんと…!
「 ! 」
その時、固く握りしめていた手に涼子さんの柔らかな手が重なった。
「杏さんのその言葉、黒崎さんにとっては天にも昇るくらいの褒め言葉だと思う。でもね、それと同じかそれ以上に黒崎さんも杏さんに対して同じ気持ちでいるよ」
「…え?」
「杏さんに出逢えてよかったって、心の底からそう思ってる。あんなに幸せそうな顔見たことないもの。彼にあんな顔をさせられるのは世界中どこを探しても杏さんだけだよ。…よかったね、運命の人に出逢えて」
「涼子さん…はいっ!」
穏やかに微笑む涼子さんはもうマリア様のように神々しくて。
こうして彼女と出会えたこともまた、これからの私にとってとてもとても大切な縁となっていくのだろうと思えた。
「よし、じゃあ皆も待ってるしそろそろ食べよっか」
「はいっ!」