蜜月なカノジョ(番外編追加)
「うまく言えないんだけどね。波長って言うのかな? それがすごく穏やかなのが伝わってきて。それに何よりも、杏さんを見つめる黒崎さんの顔を見たらもう理由なんて言わずもがなっていうか。心の底から好きなんだなってのがダダ漏れしてるんだもの」
「だ、ダダ漏れ…?」
「うん。すっっっごく優しい目で杏さんのこと見てる。あんな黒崎さんを見たのは初めてでびっくりしちゃった。それと同時にあぁ、本当に愛する人と巡り会えた人ってこんなに変わるんだなって感動しちゃった」
なんだかすごいことを言われてるような気がして、顔が熱くてたまらない。
…でも、初対面の人にそう言ってもらえることは、素直に嬉しかった。
「…私達夫婦もね、色々あったんだ」
「えっ?」
思わぬ話に顔を上げると、涼子さんもちょっぴり照れくさそうに笑っていて。
「これでも一度別れてるの。ややこしい誤解とか色々あって。私はもう一生会いたくないって思ってたんだけど…でもやっぱりダメだね。彼とはどうやっても結ばれる運命だったみたい」
「……」
「ってやだ、なんかすっごい惚気たみたいで恥ずかしい」
そんなことない! むしろもっと聞きたいくらい。
詳しいことはわからないけど、涼子さん達がたくさんの試練を乗り越えて今があるんだってことはよくわかった。
だからこその今の溢れんばかりの幸せオーラなんだって。