蜜月なカノジョ(番外編追加)
「そんなわけないだろっ! だったらなんでこんなっ…!」
「キスなんかしたのかって? そーんなの決まってるじゃない。杏は私の最愛の人だからよ」
「んっ…?!」
そう言い切ると、ナオさんは再び私の唇を奪った。
小笠原君どころか全員に見せつけるように、さっきよりもより濃厚に。
すぐさま背後からギャーーーッ!!とすさまじい雄叫びがあがる。
いくらなんでもスタッフ全員の前でなんて…!と今更焦ったところでもう遅い。
後頭部と背中をがっちりとホールドしたナオさんは離れることを許してはくれない。
「はっ…!」
ようやく解放されたときには息も絶え絶えで。
くたりと力なく胸にもたれ掛かった私に、ナオさんはひどく満足そうに微笑んだ。
そうして色んな意味で顔を真っ赤にしている小笠原君を一瞥すると、すぐにその顔が怒りに染まっていく。
「ふ、ふざけるなっ! いくらなんでもやっていいことと悪いことが____」
「だーからやっていいことだっつってんだろ?」
「____え…?」
突然響いた聞いたこともない低い声に、小笠原君だけでなく全員がキョロキョロと辺りを見渡す。
だがその声を発した人物を見つけることができない。
___と思った次の瞬間、ナオさんがおもむろに自分の髪を掴むと、全員が見つめている中、バサーッと美しいロングヘアを剥ぎ取った。