蜜月なカノジョ(番外編追加)

「ナオさん、お帰りなさいっ!」

「杏~~~~!! 会えなくて寂しかったわぁ~~~~っっ!!」
「むぐっ…!」

元気よく出迎えた私を、それ以上の歓迎っぷりでもって迎え入れたナオさん。
うぐぐっ! 巨乳爆弾(ニセモノだったけど)は今日もぐるじいっ…!

「な、ナオさんっ、くるしぃっ…!」
「あぁっ、ごめんね! 杏が可愛くって可愛くってつい…会いたかったわっ!」
「きゃっ!!」

拘束が緩んだかと思えば今度はほっぺや額へのキス攻撃。
ナオさんが「男」だと知ったときはもう二度とこんなスキンシップはできないだろうと思ってたけど…。
自分でもびっくり。あれから何一つ変わらずにそれが日常的に行われている。
そしてそれを普通に受け入れてしまっている自分がすごい。

ナオさんって性別を超越した存在なのかもしれない…

「ナオさん、それより早く来てください!」
「え? 何?」
「とにかく来てもらえばわかりますから。早く早く!」
「え、え、えぇっ?!」

いつになく強引な私に呆気にとられるナオさんに笑いながら、大きな背中をグイグイと押してリビングへと導いた。

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