百花繚乱 社内ラブカルテット
彼らの上司である課長クラスになると、エリート中のエリート。
部長クラスになると取締役執行役員の肩書を持つ人ばかりだ。
仕事柄、関わることも多い部署だけど、ここに来る時はいつも無意味に背筋が伸びる気がする。
この時間、照明が落とされたフロアもある中、四階はまだ煌々と電気が灯っていた。
ほとんどすべての行員たちがまだ仕事中で、ここだけ見ていたら、既に終業後で外はとっぷり日が暮れているとは思えないくらい、エネルギッシュな空気が漂っている。
そんな中、私は営業第一本部のデスクが並ぶ島に足を運んだ。
ウチに仕事を依頼してきた課長の元に、真っすぐ向かう。
入口からはだいぶ奥まった位置にあるデスクの横で足を止め、パソコンに向かっていた彼に声をかけた。
「お疲れ様です、樫本さん」
私が隣に立つまで気付かなかった様子で、挨拶をし終えた途端、彼が「ん?」と顔を上げた。
「あ。ああ! 古川さん」
彼は私を認識すると、その場にスクッと立ち上がった。
百八十センチ近い長身。
細身でスラッとした体型の彼が前に立つと、私の目線はその喉元、ちょうど喉仏の高さになる。
「頼まれてたドキュメントチェック、終わったのでお持ちしました。ご確認いただけますか?」
私は喉を仰け反らせて彼を見上げながら、ニコッと笑って書類を差し出した。
部長クラスになると取締役執行役員の肩書を持つ人ばかりだ。
仕事柄、関わることも多い部署だけど、ここに来る時はいつも無意味に背筋が伸びる気がする。
この時間、照明が落とされたフロアもある中、四階はまだ煌々と電気が灯っていた。
ほとんどすべての行員たちがまだ仕事中で、ここだけ見ていたら、既に終業後で外はとっぷり日が暮れているとは思えないくらい、エネルギッシュな空気が漂っている。
そんな中、私は営業第一本部のデスクが並ぶ島に足を運んだ。
ウチに仕事を依頼してきた課長の元に、真っすぐ向かう。
入口からはだいぶ奥まった位置にあるデスクの横で足を止め、パソコンに向かっていた彼に声をかけた。
「お疲れ様です、樫本さん」
私が隣に立つまで気付かなかった様子で、挨拶をし終えた途端、彼が「ん?」と顔を上げた。
「あ。ああ! 古川さん」
彼は私を認識すると、その場にスクッと立ち上がった。
百八十センチ近い長身。
細身でスラッとした体型の彼が前に立つと、私の目線はその喉元、ちょうど喉仏の高さになる。
「頼まれてたドキュメントチェック、終わったのでお持ちしました。ご確認いただけますか?」
私は喉を仰け反らせて彼を見上げながら、ニコッと笑って書類を差し出した。