百花繚乱 社内ラブカルテット
そんな仕草を見ながら、私は再びタクシー乗り場の二人に意識を戻す。
そして。
「あっ、待って……!!」
景と紀子ちゃんがタクシーに乗り込むのを、この目で見た。
咄嗟に樫本さんの手を振り払い駆け出す。
でも、二人を乗せたタクシーは既に走り出してしまっていた。
「っ……!」
その後の行動は、ほとんど無意識だった。
私はすぐに続いてきたタクシーに合図をして、その後部座席に乗り込んだ。
「ちょっ……古川さん!?」
驚いた表情で追いかけてきた樫本さんが、私に何か言いかけるのを聞いて、とりあえずタクシーに引っ張り込む。
何事かときょときょと瞬きをしている彼をよそに、タクシーの運転手さんの方に後ろから身を乗り出した。
「先に出たタクシー、追ってください!」
「かしこまりました」
タクシーが車寄せから走り出した時、中途半端に乗り込んだままだった樫本さんが、身体のバランスを崩してゴロンと転がった。
私の肩にトンとこめかみがぶつかり、彼は眉間に皺を寄せながら自力でしっかりと身体を起こした。
「……古川さん? いったいなんの真似だ? これ」
見たことないくらい渋い表情の樫本さんを横目に、私は前の座席の方に身を乗り出した。
そして。
「あっ、待って……!!」
景と紀子ちゃんがタクシーに乗り込むのを、この目で見た。
咄嗟に樫本さんの手を振り払い駆け出す。
でも、二人を乗せたタクシーは既に走り出してしまっていた。
「っ……!」
その後の行動は、ほとんど無意識だった。
私はすぐに続いてきたタクシーに合図をして、その後部座席に乗り込んだ。
「ちょっ……古川さん!?」
驚いた表情で追いかけてきた樫本さんが、私に何か言いかけるのを聞いて、とりあえずタクシーに引っ張り込む。
何事かときょときょと瞬きをしている彼をよそに、タクシーの運転手さんの方に後ろから身を乗り出した。
「先に出たタクシー、追ってください!」
「かしこまりました」
タクシーが車寄せから走り出した時、中途半端に乗り込んだままだった樫本さんが、身体のバランスを崩してゴロンと転がった。
私の肩にトンとこめかみがぶつかり、彼は眉間に皺を寄せながら自力でしっかりと身体を起こした。
「……古川さん? いったいなんの真似だ? これ」
見たことないくらい渋い表情の樫本さんを横目に、私は前の座席の方に身を乗り出した。