春色のletter
「ねえ君!一緒に行こうよ」
「え!?」
空いていた窓からハルがのぞき込んでいた。
「せ、先輩…」
「さあ、行こうよ」
「は、はい…」
私は戸惑いながらも、付いていった。
「君、名前は?」
少し先を歩くハルが軽く振り返った。
「竹村夜梨子です」
「お、いい名前だね」
「先輩は?」
「あ、ごめん。俺は2年の柴田春雪。ハルでいいよ」
「ハル…先輩?」
「そ、ハル!みんなからはそう呼ばれているから」
「はい。よろしくお願いします」
「こちらこそ」
そこで、やっと、私たちは並んで歩いた。