春色のletter

「ねえ君!一緒に行こうよ」


「え!?」


空いていた窓からハルがのぞき込んでいた。


「せ、先輩…」


「さあ、行こうよ」


「は、はい…」


私は戸惑いながらも、付いていった。


「君、名前は?」


少し先を歩くハルが軽く振り返った。


「竹村夜梨子です」


「お、いい名前だね」


「先輩は?」


「あ、ごめん。俺は2年の柴田春雪。ハルでいいよ」


「ハル…先輩?」


「そ、ハル!みんなからはそう呼ばれているから」


「はい。よろしくお願いします」


「こちらこそ」


そこで、やっと、私たちは並んで歩いた。
< 124 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop