春色のletter

放課後に体育祭の練習があって、さらにその後、看板を描く日々が続いた。


5月とはいえ、いつもより少し遅い帰りには陽が暮れた。


それでも帰りは、絵里もブラバンが演奏会用の練習で遅くなるので、二人で帰っていた。


そんなある日。


「夜梨、ごめん」


お昼ご飯の後、2階の渡り廊下の手摺りに腕を乗せて寄りかかっていた私に、絵里が軽く手を合わせた。
< 132 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop