春色のletter
「竹村~、そろそろ終わろうよ」
ハルが立て看板の片付けを始めた。
立て看板の係じゃない他の部員はちょっと前に帰っていて、ハルと二人きりだった。
「はあい」
うちのクラスの立て看板は5割方の出来上がりだけど、体育祭には間に合う感じだ。
私は鉢巻きをしたウサギが走りながら飛び出すような絵柄にした。
「いい感じになってきたね」
「はい。でも、先輩のにはかないませんね」
私はハルの立て看板を見てため息をついた。
「そう?サンキュ」
彼が描いたのは当時流行っていたアニメのロボットだけど、それを写実的に描いていた。