春色のletter

他の部員が帰ったあとの部室で、また二人で黙々と描いていたが、ハルが顔を上げて時計を見た。


「竹村、そろそろ帰ろうか」


「はい」


立て看をあらためて見た。


ハルのおかげで、もうほとんど完成だった。


体育祭は来週の金曜日なので十分間に合った。


「先輩、ありがとうございました」


「いや」


ハルは軽く顔を振った。
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