春色のletter

「何か甘い物はいる?」


「いえ、今日はもういいです」


私は両手をパタパタと左右に振った。


「おや?ダイエット?」


「そんな…してませんよ」


ちょっと、お腹の辺りを見てしまったけど。


「そう?」


彼女はニコッとするとコーヒーカップに口をつけた。


ただの主婦とは思えない。


既に彼女のカウンセリングは始まっているようだ。


私が心を開く準備は整えられていた。
< 19 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop