春色のletter
「載せるの恥ずかしくなかった?」
「おい…」
ハルが苦笑していた。
やっぱり自分でもベタすぎたと思っているらしい。
「まだストーリーを作るのは、ちょっとね…」
「あははは、そういうのもいいんじゃない?」
「ちぇっ。次のはもっとマシなのを描くよ」
ちょっとすねている感じのハルに微笑みかけると、私は他の作品も読んでみた。
その間、部室も外も静かだった。
二人っきりなのが強く感じられた。
でも、ハルは、静かにそこにいた。
私も、跳ねかけた心臓を、作品に集中させて静かにさせた。