春色のletter

彼のオンボロ車は、本当にすごかった。


サイドブレーキを少し引いてないと、床までブレーキペダルを踏んでも止まらない。


床のビニールの敷物をめくると、穴が空いていて道路が見える。


タイヤは溝がなく、普通に交差点を曲がるだけでもリアタイヤが滑って、カウンターをあてなくちゃいけない。


今更ながら、私はよく生きていたなと思う。




大学の近くのシャトレーヌと言うカフェレストランは、素敵なご夫婦がやっていた、こぢんまりとしたお店。


そこの手作りベイクドチーズケーキが美味しかった。


ハルは、そこの和風スパゲティが大好きだった。


その味を再現したいとよく言ってたけど、家で料理をするとは聞いてない。


はてさて。
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