春色のletter

私は掴んでいた腕にしがみついて、頭を彼の肩に乗せようとしたけど、そこまではやめた。


彼の方が背が低いから、ちょっと無理な体勢だった。


その時は、彼が私より背が低いことをちょっとうらんだ。


彼は近すぎる距離が恥ずかしいのか、私の方を見ることができずに、湖面を見つめていた。


私も、同じように湖面を見つめていた。


最初のデートはそんな感じだった。


会える回数は少ない。


それからは、なるべく日曜は会うようにした。


彼のオンボロ車でのドライブ。


彼の大学の近くのカフェレストランでのだべり。


あと、またジャズ研でのセッション。


そして、映画。


種類は余りない。
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