春色のletter
「すみません。ちょっと飲ませてしまいました」
「お久しぶりね。あなたは飲んでないんでしょうね」
「はい。運転がありますから」
「送っていただいたのはありがとう。もう、お帰りください」
母は冷たく言った。
「はい、失礼します」
ハルは頭を下げると帰っていった。
「ハル…」
「あなたは早く家に入りなさい」
母に押されて家の中に入った。
二人の会話を聞いて、ちょっと浮かれていたことを後悔した。
母は、私を支えながら部屋に連れて行くと、ベッドに寝かせた。
「恥ずかしい娘ね」
そう言って明かりを消すと、ドアを閉めた。
その台詞に、何となくホッとした。
ハルに対して怒っている訳じゃなかったらしい。