春色のletter

駅前にカフェがあったので、そこで昼食がてら休むことにした。


カフェラテとパニーニを注文して受け取り、座ろうとした時、棚にあった、とある雑誌の表紙に目が留まった。


それは下北沢のタウン誌だった。


その表紙のイラストの感じが見覚えがある気がした。


私はそれを手に取って、席へ座った。


そして、表紙に書かれた字を読んでいく中に、「ハル」という文字を見つけた。


私は目次を見てそのページをめくった。


地元のイラストレーター「ハル」のちょっとしたインタビュー記事で、表紙はそのハルの作品だった。


プロフィールには本名は出てなかったけど、出身が福岡だった。


そのインタビュー記事も、作風と下北沢について書かれているだけで、私が知りたいと思う内容はなかった。


後書きに編集部の住所が書かれていた。


私は食事の後、カフェラテを飲み干すと、そこからたいして遠くないそのタウン誌の編集部に足を向けた。
< 62 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop