春色のletter
駅前にカフェがあったので、そこで昼食がてら休むことにした。
カフェラテとパニーニを注文して受け取り、座ろうとした時、棚にあった、とある雑誌の表紙に目が留まった。
それは下北沢のタウン誌だった。
その表紙のイラストの感じが見覚えがある気がした。
私はそれを手に取って、席へ座った。
そして、表紙に書かれた字を読んでいく中に、「ハル」という文字を見つけた。
私は目次を見てそのページをめくった。
地元のイラストレーター「ハル」のちょっとしたインタビュー記事で、表紙はそのハルの作品だった。
プロフィールには本名は出てなかったけど、出身が福岡だった。
そのインタビュー記事も、作風と下北沢について書かれているだけで、私が知りたいと思う内容はなかった。
後書きに編集部の住所が書かれていた。
私は食事の後、カフェラテを飲み干すと、そこからたいして遠くないそのタウン誌の編集部に足を向けた。