幸せの構図
「なんなの、いったい。この切なさは。この苦しさは。それでも彼はこんな中で笑顔でいたの?時折見え隠れする幼な子のようなはしゃぎようは何?」

りつこはたまらずリンクを解いた。

「私には無理・・・」

あまりに多種多様な感情が一気に押し寄せてきて、りつこには消化できなかった。

「ひろし君・・・」

その残存思念の中で一貫して流れていたのが切ないくらいの寂しさだった。りつこの目から涙がこぼれた。ひろし君を今すぐ抱きしめたかった。
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