幸せの構図
りつこはのんびりとバスローブのまま熱いコーヒーを煎れた。ひろし君のとこから勝手に出てきて何日もたってないのに、もう彼に会いたくて会いたくてたまらなかった。

しかしその思いには蓋をした。軽くシャワーを浴びて着替え、朝食をとるるために駅ビルに向かった。出勤時間のピークだった。かなりの数のサラリーマンやOLが無表情のまま急ぎ足で改札に向かっていた。ハンバーガーショップでモーニングセットを注文した。

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