幸せの構図
自分が笑顔でいることに気が付いた。なぜかりつこに包まれてるような感じがした。

「りつこ・・・」

彼女の名前を呼んだ。

堺正章の「街の灯り」がリフレインする。

昨日の夜、彼女はここにいた。つい昨日の時間と10年以上前の時間が交錯する。さらにそこに20年以上前の時間が入り乱れた。

「ひろし君♪」

またりつこの声が聞こえた。そう、はっきりと聞こえた。
< 477 / 596 >

この作品をシェア

pagetop