幸せの構図
右手に広がる日本海が青かった。確かに真夏の雲ではなかったが、暑さをじゅうぶん伝えるだけの海と空。

熱いアスファルトを駆け抜けるパジェロ。左前方に優雅に私たちを見送る鳥海山、ふるさとの鳥海山が流れていった。遠くに酒田の火力発電施設が白く浮かんで見えた。

国道7号の気温表示も31℃。ババヘラアイスも越境で山形県まで進出していた。路面販売のメロンもスイカも、まだまだ夏だった。

「今年は海に行けなかったね」

「そうだな、この時のために全てを費やしたようなもんだしな」

吹浦海水浴場を通過したときに見た、いまだいる海水浴客。
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