三次元に、恋をした。
「………そうですね。 あの子、可愛いかったですし」

よく、口から出まかせなんて言ったもんだ。

確かに可愛いらしく感じたのは本当の事だけど、だからと言ってそれ以上でもそれ以下でもない。

それに、そんな事、成瀬さんには関係ない。

「あの、……退いてくれます?」

「嫌って言ったら?」

「はぁ… もう本当、怒りますよ? 何がしたいんですか?」

「相澤さんと、キスしたい」

「はぁ?」
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