三次元に、恋をした。
そんなことは実際どうでもいい所であって。

それより、まるでプライベートをさらけ出すような特別な場所に連れて来てくれたという事。

それは私だったから。

その特別感がどういう意味なのか、定かではない。

そういう事されると少しは意識してしまう、こんな私でさえ。

それを知ってか知らずか、通常通りの成瀬さん。

なんか、ずっと振り回されているな、私。

「ね? 好き嫌いはある?」

不意に聞かれ我に帰る。
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