三次元に、恋をした。
「私の事はお構いなく。どうぞ 」

なんとなく察し、そうお伝えするもなぜか目をパチパチしながらこちらを見ている成瀬さん。

あら、私 変なこと言ったのかな?

「仕事の話し合いですよね?」

「……ああ。そう、だけど… 」

「なら行ってきてください。別にもう逃げたりしませんから、ここで食べてますので」

思った事を率直に伝えるも、なぜか隣から笑い声が聞こえた。

「ハハッ… 相澤さんってエスパー? 俺 やっぱり好きだな〜」

すぐ帰ってくるからね、と頭をポンポンと撫でて彼は席を離れた。
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