俺様御曹司とナイショの社内恋愛
迫る欲望から逃れようと、彼の腕の中で身をもがく。
だが、白石の意思そのもののように、追われ、逃げ道をふさがれる。
捕らえられる———
「・・ぅ・・っ・・」
息ができない、もう何も考えられない、翻弄されるだけ・・・
「———だいじょうぶ、川本さん」
ぐったりしていると、そんな言葉をかけられる。
誰のせいで・・・
「キスしてるときは、鼻で少しずつ息するといいよ」
ほっといてよ・・・だいたい、あなたが無理やり・・・
「勤務時間中だし、戻りますか。———止められなくなりそうだ」
郁の手を引いて、昇降口へ歩き出す。
体にうまく力が入らなくて、足がふらつきそうだ。
「ちなみに、今日も午後からOtomotionに訪問だから」
「えっ!? 先週の金曜日うかがったばかりですよね」
「日参して、こっちの熱意を伝えていかないと。悠長に構えてるのは、性分じゃないんだ。多少強引な手を使おうと、絶対に落とす」
つなぐ手に熱と力がこもる。
あなたは “多少” どころじゃないと思います。
と郁は内心つぶやいた。
だが、白石の意思そのもののように、追われ、逃げ道をふさがれる。
捕らえられる———
「・・ぅ・・っ・・」
息ができない、もう何も考えられない、翻弄されるだけ・・・
「———だいじょうぶ、川本さん」
ぐったりしていると、そんな言葉をかけられる。
誰のせいで・・・
「キスしてるときは、鼻で少しずつ息するといいよ」
ほっといてよ・・・だいたい、あなたが無理やり・・・
「勤務時間中だし、戻りますか。———止められなくなりそうだ」
郁の手を引いて、昇降口へ歩き出す。
体にうまく力が入らなくて、足がふらつきそうだ。
「ちなみに、今日も午後からOtomotionに訪問だから」
「えっ!? 先週の金曜日うかがったばかりですよね」
「日参して、こっちの熱意を伝えていかないと。悠長に構えてるのは、性分じゃないんだ。多少強引な手を使おうと、絶対に落とす」
つなぐ手に熱と力がこもる。
あなたは “多少” どころじゃないと思います。
と郁は内心つぶやいた。