それはちょっと
明日明後日は休みである。

この後でお風呂に入って、いつも見てる深夜番組を見たら寝ることにしよう。

明日は昼まで寝て、起きたらスーパーマーケットへ買い物に出かけよう。

ピンポーン

食べ終わった弁当を流しへと持って行こうとしたら、玄関のチャイムが鳴った。

こんな時間に、一体誰がきたと言うのだろうか?

ピンポーン

出ようとしない私に、チャイムがもう1度鳴った。

大家さんかな?

家賃なら、先月末に出したと思うんだけど…。

ピンポーン

3回目のチャイムが鳴った。

それに対して私は首を傾げながら玄関へと足を向かわせて、ドアを開けた。

ドアを開けたその瞬間、甘い香りが玄関に入ってきた。

目の前には、たくさんの白いバラがあった。

それを持っている主に視線を向けると、
「やあ」

部長だった。
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