天神の系譜の奇妙なオムニバス
斬撃と拳。

どちらも命中する事はなかった。

両者の間に、影が割って入ったのだ。

「沖田」

その影は言う。

「軽々しく殺すなどと言うな。この学園で命のやり取りは禁じられている」

「…やあ、僕とリュート君の攻撃を同時に止めるなんて」

沖田は歌うように言う。

「流石土方さんだ」

2人の間に割って入ったのは、長い前髪の長身の男だった。

土方 敏郎。

自警団副団長を務める男。

「沖田。俺の言葉を復唱しろ」

「天神学園で命のやり取りは禁止。申し訳ありません、土方さん」

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