天神の系譜の奇妙なオムニバス
ティグルはフッと笑う。

「そうだね。君みたいな強力な吸血鬼が、あまり吠えるものじゃないと思うよ。弱い犬ほどよく吠えるって言うし。そんなんじゃあ、実力を疑われてしまうよ?」

「何…」

ダンドリッジの眉が、ピクリと動いた。

「だってそうじゃない」

ティグルの視線が、天神学園の校舎の方…学園長室の辺りに向けられた。

「あそこにももう1人吸血鬼がいるね…あの人は純血、真祖クラスの吸血鬼みたいだけど…君はあの人より強いんでしょ?」

「……」

ダンドリッジは返答しない。

できなかった。

息を飲んでいる。

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