天神の系譜の奇妙なオムニバス
「ほ、ほんとにごめんなさい!ほら、ダンも謝って!」

戦闘にならなかった事に安堵しつつ、ベルもダンドリッジに謝罪を要求する。

…ダンドリッジは、尚も薄笑みを浮かべたまま。

強かな奴だ。

ここでの戦闘を避ける為、敢えて怒りを押し殺したか。

弟や友人を巻き込まないようにする為か、或いはこちらの手の内を知らぬ状態での戦闘を回避する為か。

どちらにせよ、戦略家でもある。

コイツは本物の勇者だ。

ここまでのやり取りで、ティグルを高く評価するダンドリッジ。

「そうだな…ここは詫びておいてやるか」

頭を下げる気まではなさそうだが、ダンドリッジは詫びという言葉を口にした。

「些か挑発が過ぎたようだ」

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