【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


そして、その後、その二人は愛を誓い合い、夫婦になったと伝えられる。


彼らがこの世界に足を踏み入れ、愛を誓いあったその日、彼らの立っていた桜は、銀色に光り輝いたと言う。


その他にも、この街を囲うように立つ、四本の桜がそれぞれに光輝いて……愛を誓いあった二人は、その銀色に輝いた木の下で家を繁栄させていったと言う。


焔棠家。


彼らと手を取り合って、作られた御園家。


……刻は流れ、焔棠から1つの家・姫宮が生まれると、また、この街は賑やかになり……


今は、大きな屋敷が立ち並ぶ、焔棠の支配する街となったのだと、お祖父さんは話してくれた。


< 109 / 759 >

この作品をシェア

pagetop