【完】☆真実の“愛”―君だけを―2





可愛い愛妻との時間を堪能したところで、僕は寝た。


早めに、沙耶のもとに帰らなければならなかったからだ。


「……直樹?」


「ん……」


「今、昼過ぎだけど……大丈夫?」


妻に揺すられ、目を覚ますと、時刻は午後二時。


「そろそろ、戻らないと……」


医者上等。


寝られないのは慣れているが……。


「流石に、一度寝ると眠いな……」


妻の手を借り、立ち上がる。


「車、その状態で運転しないで。運転手を連れていってくださいな」


「……お言葉に甘えましょう」


「当主なんだから、それが普通なのよ?なのに、貴方は昔から……まぁ、そういうところが、嫌いじゃないんですけど」


ぶつくさ言いながらも、いつも通りに素直じゃない妻の頬をつつく。


「嫌いじゃない、じゃなくて?」


「……貴方のそういうところ、人の弱味をつくみたいで嫌いです」


バッサリと『嫌い』とは言えるくせに、それ以外、言ってくれない優翠。


「はいはい、すいません」


慣れているから、別になんとも思わないが。


何故なら。
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