恋ぞつもりて、やがて愛に変わるまで。
「はぁっ、はっ」
全力で走る女子高生を見て、周りの人は不思議そうに振り返る。
だけど私は、会いたい一心でひたすらに走った。
そんな願いが通じたのか、遠くに見える改札の外に会いたい人の姿を見つける。
「雅臣先輩!!」
声の限り叫んだ。
相手はキョロキョロと周りを見渡して、ゆっくりと私の姿をとらえる。
彼もすぐに追いかけてくる私の姿に気づいて、足を止めてくれた。
「はぁっ、良かった……追いついたっ」
改札前にたどり着くと、私は体を屈めて膝に手をつく。雅臣先輩の姿は見つめたまま、乱れる呼吸を整えた。
「…あれ、どうして……」
どうして、は私のセリフだ。
なんでまた、雅臣先輩はこの駅で降りたんだろう。
踏み込むのは怖いけれど、わからないまま悩み続けるのはもう我慢出来ない。
だって、考えても考えてもわからないのだ。
なら、もう直接聞くしか真実を知る方法はないのだろう。
今日こそは問い詰めるぞ、と改札を出て呆然と私をまじまじ見つめている彼の前に立つ。