恋ぞつもりて、やがて愛に変わるまで。
「雅臣先輩、今日こそ話してください。どうしてここで、降りてるんです?」
責めの姿勢で詰め寄ると、彼は周りにチラリと視線を走らせて困ったように笑う。
「……えっと、とりあえず場所を変えようか」
「え?」
「ここは、邪魔になってしまうから」
言われてみて気づいたのだが、私がいたのは改札のど真ん中。
通行人からは邪魔だな、と言わんばかりに睨まれている。
「おいで」
雅臣先輩はお姫様をエスコートするかのように私の肩を引き寄せると、傘を開いてどこかへ歩き出す。
私は先輩との距離にドギマギしながら、連れられるがままに駅前にある大きな公園へやってきた。
「あそこに座ろうか」
雅臣先輩が指さしたのは、池の前にある屋根付きのベンチ。
あそこなら濡れる心配はないので、私はコクリと頷いた。
「切羽詰まった顔してたけど、俺を呼び止めたのはどうしてだ?」
私を先に座らせて傘の雫を払い、隣に腰掛けた彼はふわりと笑って尋ねてくる。