未来
二年の二学期になって、席替えをしたら隣の席。
なんて奇跡は起きなかった
「せんせー、俺黒板がみえません」
「お?そうか、なら一番前の・・・そうだな。悠、代わってやれ」
「え、あ、はい」
見れば一番後ろの窓側。
余りにも最高な席
それをゆずった友達が謎だった。
けど、席を移動した瞬間わかった
本当にあまりにも理由は単純だった
そして
俺の気持ちが友達にダダ漏れだったっということを悟った
それは仕組まれたことだったけれど、
正直、奇跡なんかよりもうれしかった。
「あれ?悠くん?よろしくね」
「あ…うん。よろしく」
その俺に向けられた笑顔がこれから一学期間続くことを理解して、
心の中で握りこぶしを作りガッツポーズをした