糖度高めな秘密の密会はいかが?
確かに恋愛は・・・駄目だ。

「ゆかりちゃん…多分だけど、日下部君ってゆかりちゃんが好きなのよね。見てるともどかしくて…。ゆかりちゃんにその気がないなら、突き放してあげないと前に進めないのかも?」

この際、言ってしまおうか?

佐藤さんなら受け止めてくれるだろうか?

抱えてきた思いをぶつけてみようか?

「じ、実は…ちょっと前に告白されました。でも、有澄…えと副社長と付き合っていたし…曖昧な告白だったから本当だったのかも謎で…」

佐藤さんは作業を止めて、目を丸くしてこちらを見る。

「日下部君は冗談で好きって言ったりしないと思うよ。何で日下部君がゆかりちゃんを好きって分かったかと言うとね…」

佐藤さんは立ち上がり、恥ずかしそうに

「私が日下部君の事好きだったの。3年前位にバレンタインに告白したけど、好きな子いるからって振られちゃったの。誰なんだろうって思って観察してたら、ゆかりちゃんだって分かったの。日下部君って、いい年して一途なのよ」

と言い、うふふと笑って飲み物を取りに行ってしまった。

全く気付かなかった。

佐藤さんが日下部さんを好きで、告白もしていたとは!?

私・・・有澄と出会わなければ、日下部さんと付き合っていたのだろうか?

それとも、有澄の存在がなければ、違う誰かと付き合っていたのだろうか?

有澄の存在は愛おしく大切だし、日下部さんは別の意味で大切なんだけれど・・・恋愛感情ではないはずだ。

ただ、抱きしめられたらドキドキもするし、突き放されたら切ない。

この感情が何なのか分からない。
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