糖度高めな秘密の密会はいかが?
「彼女はちょっとトラウマになってたから、ゆかりに話したらスッキリしたよ。ありがと。…俺も日下部さんに嫉妬しない様に する」

「………!嫉妬も何も…ただの同期で上司なだけだ、よ…?」

今のタイミングで日下部さんを出さないで欲しかった。

有澄にとっては仕事も男らしさもライバルなんだろうけれど・・・。

キスされたとか、エレベーターに閉じ込められた事は絶対に言えない。

日下部さんに嫉妬してるのは私にも分かる位に分かりやすくて、知られたら喧嘩別れしてしまうかな?

有澄には隠し事はしたくないけれど・・・言えない。

私からは言えるハズもない。

例えば、何もやましい気持ちがなくても・・・嫌じゃなかったと指摘されたら、その通りだったから。

思い出すだけでも、自己嫌悪。

「日下部さんみたいな男になるまでは時間がかかりそうだから、盗られる前に引っ越ししよう。あ、今の独り言だからね」

「…全部聞こえてるけどね!」

有澄は義理のお兄ちゃんなのに、日下部さんと呼ぶのは何と呼んで良いのか分からないからだろうなぁ。

急に知らされた兄弟って、どんな感じなんだろう?

仲良し小好しになる年齢でもないし、微妙な関係のままに時が進むのかな・・・。

「ゆかり、もうすぐ着くよ!」

天気が良くて海が綺麗。

絶好のドライブ日和だったから、車で来て良かったな。
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