私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
笑いながら私の元へ来る。



「あっ、リュックありがとう!」



「どういたしまして。・・・・・・・やっぱりそうだったか。大樹君。」



「弘人気づいた?・・・・そうなんだよねー。今は大樹の片思いなんだけどね。友達だから、協力しないわけにいかないじゃん。」



私はあははっと苦笑い。



「そうなんだ。・・・・・・よし、志帆行こっ!!」



弘人は私の手を握って階段を駆け下りた。



「えっ!?ちょっ、落ちる!!」



「大丈夫!!バスに乗り遅れるよー!!」



そのまま弘人に引っ張られながら校庭まで走らされた。



「とうちゃーく!間に合ったねー。」



「そりゃ、そうだよ。ハァ、ハァ、・・・間に合うに決まってるわ!!」



時間まで余裕あったのにわざわざ走るから息が苦しい。



全然遠慮とかしないんだから。



「ごめんごめん。ほら、乗るよ。」



息を整える私の背中をポンポンと撫でるとバスに乗った。



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