私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?
「弘人?どうしたの?」



「どうしたじゃないよ。・・・・・マジで怖かったからね。急に寝て、熱あって、脈早いし。・・・・・はぁー。本当に良かった。」



弘人の顔を見ると、うっすら汗をかいていた。



時折、下を向いて話す弘人。



こんな弘人みたことないから本当に心配してくれたんだって、不謹慎かもしれないけどちょっと嬉しい。



「ごめんね。でも、ありがとう。元はと言えば、私が走ったのが悪いんだし。」



そうだった。



自分で言ってから思い出してきたけど、



私、弘人に全部話したんだなー。



「今日志帆が言ったことは誰にも言わないから。大丈夫。でも、・・・・・辛くなったら俺のところにくればいいよ。相談に乗ってあげるから。」




「うん。ありがとう。弘人は優しいよね。」



「そうかな?」



「うん。」



「そうだ!後少しでテストだろ?テスト終わったら近くでやるお祭り行かない?」



お祭りかー。



いつもは3人で行ってたけど、今年は、2人で行ったほうがいいよね。



それに今日助けてくれたお礼もしたいし。



「うん。行こっか!あっ、でも、弘人は部活の友達と行かないの?」


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