私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか？

確かにあんなに悩んだのに、自然と弘人と話せていた。



「・・・・・・・・本当は昨日ずっと考えてて、もし弘人に会った時になんて話そうとか。緊張しちゃって。・・・・・・・・でも、やっぱり友達だから。自然に話せたのかも。」




「そっか。・・・・・・・・俺も、普通に話せて嬉しい。嫌われたと思ったし。」




弘人が少し悲しそうな顔をした。




「え？どうして？」




「だって、・・・・・・俺、好きな奴が振られた時に告白したんだよ？なんか、・・・・弱みにつけ込んだみたいじゃん。だから、あのタイミングで言ったのは、間違いだったなって。」




弘人はずっと、後悔していたんだ。




私が悩んでたように、やっぱり弘人も悩んでいた。




「・・・・・そんなに謝らないでよ。私、嬉しかったから。」




「え？なんで？」




「だって、私を好きって言ってくれたことも嬉しかったし。・・・・・・それに、お祭りでたくさん笑ったから！！本当に楽しかった。・・・・・・・・それに、我慢出来ない気持ちも分かるもん。」