向日葵にさよなら。

 この前、彼女の本音を聞かなかったら、間違いなく向日葵を選んでいたと思う。
 太陽に向かってまっすぐに伸びる、見ているだけで気持ちが明るくなる花。

 眩しくて、いつも輝いてみえて、そんな自分に自信があるようにみえた。

 でも、それは本当の彼女ではなかった。

 本当はいつも不安を胸に抱えて、それを笑顔で隠そうとしていた。

 向日葵のようになろうとしても決してなることができない、蒲公英のような存在なのかもしれない。
 それだけじゃないのかもしれない。僕はまだまだ彼女のことを知らない。

 彼女の行動にはいつも驚かされるのがいい例だ。なにも知らないのに、彼女のイメージに合う花なんて選ぶなんてできないだろう。

 できないから、僕は……僕が彼女に贈りたい花を選ぶことにしよう。



 
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