向日葵にさよなら。
彼女のいう【誤解】の意味は察したけれど、わからないままでいいやと思った。
嬉しそうに受け取ってくれた彼女を目にしただけで、心が満たされていく。
病院近くの花屋が実家なんて嫌だって思っていたけれど、倉本の笑顔を見ただけで、僕はここの花屋の息子でよかったと思えた。
自惚れかもしれないけれど、今彼女は、心から笑っているような気がする。
「やっぱり、お花をもらうって嬉しいね。お母さんもね、松波くんが選んでくれたお花、すごく喜んでくれたよ」
「そっか、ならよかった」
「松波くんは……自分のことすごく下に見ているけど、もっと自信を持ってほしいな。誰かを笑顔にさせているのって、お花の力だけじゃないと思う!」
「……ありがとう」
「うん! じゃあ来週、また学校で会おうね」