最後の恋 【番外編: 礼央目線】
あ…………やばい。


俯き恥ずかしさを必死に堪えている、彼女を見てそう思った。


何を言っても言い訳にしか聞こえないかもしれないけど、とにかく謝ろう。


「……笑ってごめん。決して、バカにしたとかじゃなくて…」

「あ…いえ。気にしてません…から。」


気にしていないはずがなかった。


その女子生徒は俯いたまま顔をあげようとはしてくれない。


髪をかけ見えていた左の耳は真っ赤になっていた。


「ちょっと可愛過ぎて笑っただけだから、ほんと…ごめん。」

「大、丈夫です…。」


彼女の綺麗な声が、今は小さくて頼りなさげに聞こえた。
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