最後の恋 【番外編: 礼央目線】
夏休みーーー


バスケ部に入っている俺には休みなんてものはほとんどなかった。


都内でも強豪校に入る我が校のバスケ部。


夏休みは強化合宿や練習で、あっという間に過ぎていく。


紫乃にも7月末に一度会っただけ。


今頃は遠い海の向こうで楽しい夏を過ごしているだろう。


時々、風景写真や食べた料理などの写真を送ってきてくれたから満喫して楽しんでいる様子は見て取れた。


だけど、それらの写真に紫乃が写っていることはなかった。


いつも人物のいない写真。


もしかしたら紫乃は待っていたのかもしれない…


“ 顔が見たい ” “ 早く会いたい ”


そんな言葉を……。
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