最後の恋 【番外編: 礼央目線】
年末年始は何の感動もなく、ただ彼女のいない日々が過ぎていくだけだった。


彼女は今頃何をしているんだろう。


何をしていても、頭に浮かぶのは彼女の笑顔と泣き顔だった…。


しばらくはそっとしておこう…


そう思ったのに仕事納めのあの日、家で一人で飲んでいた俺は彼女の声が聴きたくなってつい電話をしてしまった。


もちろん、電話には出てもらえなかった。


分かってはいたけど、どこかでもしかしたら…という甘い期待もあった。


そのうえ女々しくも、会いたいとメールまで送ってしまう。


だけど、そのメッセージに既読マークが付くことはなかった。


年が明けたある日、家に真斗と紫乃が二人揃って来た。
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